文字起こし精度(音声認識精度)の高め方
文字起こし精度を高めるポイントは5つです。
文字起こし精度を高めるポイント
これらのポイントを試しても改善しない場合は、以下もご確認ください。
また、下記利用上の注意点もお気をつけください。
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Web会議ソフトの「マイクミュート」を行っても、PCのマイクOFFに連動していないため、声や周囲の音を記録、文字起こし録音する場合があります。その場合は、集音デバイス自体のマイクミュートをするか、torunoのマイクミュートを行ってください。
詳細は下記「Web会議でご利用時の注意点」をお読みください。
以下、それぞれ詳しい内容を説明します。
会議スタイルにオーディオデバイス(イヤホンマイクやマイクスピーカー)を使用する
文字起こし精度は音質に依存します。マイクを使用すると周囲の雑音や音声が混入しにくくなるため、音質が向上するからです。
何もつけずにPC内蔵のマイクを利用することはおすすめしておりません。
PCのスピーカーから出てくる音声をPCのマイクが拾うため、二重で文字起こし結果が表示される場合があります。また、その音声は音質が悪く、身に覚えのない発言のように文字起こしされることもあるためです。
マイクと口元の距離を近づける(目安:1m以内)
音声は発話口から距離が遠くなると弱くなるという物理的特性があります。そのため、マイクと発話者との距離を近づけていただくと文字起こし精度が向上します。
目安は、個々のマイク性能にも依存しますが、当社の調査・利用の経験上、1m以内が目安です。
なお、広い会議室でのご利用の場合は、複数台のマイク付きスピーカーを連結できる製品をご利用ください。
活舌よく話す・早口にならない・同時に話さない
音声認識エンジンも、人間と同じように音声を聞き分けるように識別するためです。
人間に向かって話すようにご配慮いただけますと幸いです。
「専門用語」や「社内用語」は「辞書」に登録する
torunoで採用している音声認識エンジンは、皆様の音声も含め膨大なデータから日々学習をしております。そのため、新たに出てくる日常用語については、日々追従でするようアップデートされております。
しかしながら、日常的に使われない専門用語や社内用語は、対応できないものがあり、正しく変換できないものもあります。そのような用語は、「ユーザー辞書」や「テナント辞書(toruno ビジネス の機能)」を利用いただくことで、正しく変換できるようになります。
参考記事
辞書機能(単語登録機能)自席やカフェなどでWeb会議に参加せず、できるだけ静かな環境での記録する
「マイク付きイヤホン」や卓上の「マイク付きスピーカー」を使うと、周囲の声や音よりも発話者の声をしっかりと拾えるようになり文字起こしの精度は高まりますが、どうしても周囲の声や音の雑音は取り除けません。
この雑音のレベルが高いと、文字起こしの精度が十分高くならなかったり、雑音を無理に変換した身に覚えのない認識結果が表示されたりしてしまいます。
精度は高まるためには、周囲の声や音自体がない静かな環境で記録することが有効です。
接続したオーディオデバイスが選択されているか?
接続したオーディオデバイスが、torunoの文字起こし・録音する音源で選択されない場合があります。
以下の❶が接続したオーディオデバイスとなっているか、確認してください。
異なる場合は❷の[変更]ボタンを押して変更してください。詳しい操作は「文字起こし・録音の音源」 をご覧ください。
この事象が良く発生するケースは、HDMIケーブルで外部モニターを接続している場合です。
この他、オーディオデバイスとPCの相性でそのオーディオデバイスが優先されない場合もあります。
torunoでとった録音を聞いてみると、早送りのようになっていないか?
文字起こし精度が悪いtorunoの録音を確認してください。早送りのようになっていて、文字起こし精度が悪化している場合もあります。
この事象は、torunoで記録していた際、PCのCPUまたはメモリにかかる負荷が高かった場合に生じます。
このような事象が生じている場合は、
- torunoで記録する際にご利用にならないアプリケーションを閉じていただく
- Web会議カメラをオフにしていただく
- 外部モニターなどを利用している場合は、外していただく
- 処理能力の高いPCでのご利用いただく
をお願いします。
参考記事
Web会議でご利用時の注意点
Web会議ソフトの「マイクミュート」を行っても、torunoはお使いのマイク(マイク付きイヤホン、マイク付きスピーカーあるいはPC)から入力された音を文字起こしや録音する場合があります。
これは、Web会議ソフトのマイクミュート操作が、PCのマイク入力OFFに連携されていないためです。torunoには音声が届いてしまい、記録・文字起こし・録音状態が続きます。結果、外部の音声を拾ったり、身に覚えのない発言が文字起こしされたりしてしまいます。
この問題の回避策は、以下2をご案内しております。
- 集音デバイス自体で、マイクミュートをおこなう。
- 講演などご自身が発言しない記録は、記録開始前に「文字起こし・録音の音源」の項目を「自分の音声は記録しない(マイクOff)」を選択し、記録開始してください。